私の祖母の話。
母に小さい時から聞いてました。
母方の祖母は良妻賢母。
料理上手で体が丈夫で、子供がたくさんいたにも関わらずとても稼ぐ人(家事などよく働く人)だったそうです。
お店もやっていたそうで、子育てなど自分の時間が無く忙しくしてました。そこへ暇を持て余してお茶飲みに来た近所の人の相手をしたりとてんてこ舞いで日中に済ませるべきことが出来なく、夜中まで働いていたようです。
母たち兄弟はそんな忙しくしている祖母から「家の手伝いもしないで」と度々嘆かれていたそうです。
でも理由があるので聞くと納得します。
祖母はとても体が丈夫ということで何でも自分でテキパキとこなす人でした。
母たち兄弟が手伝ってあげても気に入らないとやり直したり文句を言ったそうです。
それでは人間成長しませんよね。
例えば、洗濯物を干してちゃんと張って干してないとか、庭掃除が完璧にできてないとか。
手伝ってあげても「こんなやり方して!」と文句言われてやり直しされたそうです。
母は昔から体が弱かったので、幼い私や弟がお使いに行ったり手伝いは日常茶飯事のことでした。
母はそんな祖母を反面教師として、中途半端だったり仕上がりが悪くても「ありがとうね」と言うだけで、文句一つ言わずに手伝った事への感謝を表してくれました。
そう言う事で誰かに頼られてる、感謝された、人の役に立ってる、と喜びを覚えるのではないでしょうか?
私だって自分のやった後にやり直しされたり文句言われたら、
「だったら自分でやりゃいいじゃん!」となってしまいます。
私は人に物を教える仕事をしていますが、コーチングというのも心得ています。
こういう事を言ったらモチベーションが下がるでしょう、とかこう言い回しをすれば本人も快くなるしやる気が出る、などの勉強はしています。人によってそれを使い分けているつもりです。
頭ごなしに「ダメだよ」「〇〇しないで」「〇〇やめて」「〇〇したらダメでしょう」などの否定的な言い回しはカチンと来ますから言われていい気はしないですよね。
こんな言い方する人は人を教えられないし、人の上に立てない人ですね。
また、ヘマをしたときもそうです。
ヘマしたことを自身が気づかずに指摘されることもありますし、ヘマをしたことに気づいたとき、自分が一番後悔したり気に病むこともあります。
そういったときに傷口に塩を塗るような事を言われたり、自分でわかっているのにも関わらず、ほんの些細な事で(重要なことには繋がらないもの)指摘されると、自身喪失というか、あまりに頻繁に言われると私はダメな人間なんだと思う気持ちが大きくなります。
実際に、私の身近な方でご主人が自分の失敗を棚にあげて、普段完璧にやっている奥様がたまにヘマをすると鬼の首を取ったように怒るように注意するそうです。
そういう人ってどうなんだろう。いつも自分が優位に立ちたいのかな?
おまえは完璧な人間なのか!!! と言いたくなる。
それが長年にわたり頻繁に続くのでその奥様は自身喪失、自分はダメな人間なんだ、自分は生きていても価値が無い人間なんだと思うようになります。これがいわゆる PTSD(心的外傷後ストレス障害)
これ本当の話です。
ある意味こういうご主人てDVですよね。
奥様の方はご主人から文句言われないように注意深く行動をするのですが、それでも何かを言われる始末。
日常ビクビクしながら生活するようになりますよね。また何か言われる、みたいな。
言葉の暴力ですよね。
人を育てるのは難しいことです。ほんの言い方次第で人の心を傷つけたりすることにつながります。
何でも思った事をガミガミ口に出していうようなデリカシーのない人。
周りの人を傷つけてるのはあなたかもしれませんよ。
周りの大切な人の心が離れないよう、ものの言い方は気をつけたほうがいいと思います。
私は上手に人を育てる人が周りにたくさんいたお陰で今日の自分に育てられました。
また自分も人を上手に育てたいと上記のことを常に念頭においています。
感謝!
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